留学先で病気やケガをしたとき、頼りになるのが学生用医療保険です。オーストラリアとイギリスでは、留学生ビザの取得条件として「健康保険の加入」が義務付けられており、それぞれOSHC(Overseas Student Health Cover)とIHS(Immigration Health Surcharge)と呼ばれています。どちらも滞在中の医療費負担を大幅に軽減する仕組みですが、補償範囲や支払い方法、家族帯同時のコストはまったく異なります。
この記事では、オーストラリアのOSHC(Bupa、Medibank、Allianz、nibなど)とイギリスのIHSの具体的な補償内容、保険料の目安、請求手続きを比較しながら、日本人留学生が知っておくべきポイントを解説します。数字は2026年5月時点のものを使用し、あなたの渡航準備に役立つ情報をお届けします。
オーストラリアのOSHC(Overseas Student Health Cover)とは?
オーストラリアで学生ビザ(サブクラス500)を取得するには、滞在期間全体をカバーするOSHCへの加入が義務です。OSHCは留学生向けの民間医療保険で、政府が認可した数社の保険会社が提供しています。渡航前に保険に加入し、ビザ申請時に証明書を提出する必要があります。
OSHCの基本補償内容
OSHCは、オーストラリアの公的医療制度「メディケア」と同等のレベルを留学生に提供することを目的としています。具体的には次のような医療サービスがカバーされます。
- GP(一般医)の診察:メディケア給付スケジュール(MBS)に定められた料金の100%が補償されます。バルクビル(窓口負担なし)のクリニックを利用すれば実質無料です。
- 専門医の診察:紹介状があればMBS料金の85%をカバー。差額は自己負担になるケースがあります。
- 入院・手術:公立病院の共有病室での入院費や手術費用が全額補償されます。私立病院では提携病院であれば差額が発生しないプランが主流です。
- 救急車:州を問わず緊急搬送費用が全額支払われます。緊急時以外の利用は対象外です。
- 処方薬:医師が処方した薬のうち、医薬品給付制度(PBS)に収載されている薬について、1処方あたり最大50豪ドル、年間合計300豪ドルまで補償されます。それを超える分やPBS対象外の薬は自己負担です。
ただし、歯科治療、眼鏡・コンタクトレンズ、整体、予防接種などは基本的に含まれません。これらが必要な場合は「エキストラカバー」を追加で契約するか、全額自己負担となります。また、既往症や妊娠・出産関連の費用は、保険加入から12か月の待機期間が経過した後にカバーされる点に注意が必要です。
主要プロバイダーと保険料比較(2026年目安)
オーストラリア政府に認可されているOSHCプロバイダーは6社ありますが、留学生に最も利用されているのはBupa、Medibank、Allianz Care Australia、nibの4社です。それぞれのシングルプラン(学生本人のみ)の月額保険料と年間換算額をまとめました。
| プロバイダー | 月額保険料(AUD) | 年間換算(AUD) |
|---|---|---|
| nib | 42.70 | 約512 |
| Allianz Care | 43.76 | 約525 |
| Medibank | 44.20 | 約530 |
| Bupa | 48.05 | 約577 |
※いずれもエッセンシャルプラン(基本的な補償)の金額です。保険料は年度やキャンペーンによって変動します。
カップル(学生本人+配偶者など1名)のプランでは、月額約85~96豪ドル、年間1,000~1,150豪ドル程度になります。子どもを加えたファミリープランはさらに高くなりますが、オーストラリアの物価を考えれば極めてリーズナブルな設定です。たとえば2年間の修士課程に単身で渡航する場合、nibなら約1,024豪ドルで全期間をカバーできる計算です。
保険金の請求方法
OSHCの医療費請求は、主に2つの方法があります。
- 直接請求(ダイレクトビリング)
提携クリニックや病院で診察を受ける際にOSHCカードを提示すると、保険会社が医療機関に直接支払いを行う仕組みです。窓口で支払いが発生しないか、差額のみの支払いで
よくある質問

Q1. 留学の総費用はいくら必要ですか?
国や都市、大学によって大きく異なりますが、学費+生活費で年間200万円〜500万円が目安です。学費は英国・米国が高めで、マレーシアやアジア圏は比較的抑えられます。
Q2. 奨学金はありますか?
日本の学生向けには、JASSO(日本学生支援機構)の海外留学奨学金、各国政府・大学独自の留学生奨学金、民間財団の奨学金などがあります。締切や応募条件がそれぞれ異なるため、早めの情報収集が重要です。
Q3. 教育ローンは利用できますか?
日本の銀行や日本政策金融公庫の教育ローンが利用できる場合があります。また、留学先の国によっては現地の金融機関が留学生向けローンを提供しているケースもあります。
Q4. 生活費を抑えるコツはありますか?
シェアハウスや学生寮の利用、自炊、学生割引の活用で大幅に節約できます。都市部より地方都市の方が生活費は2〜3割安い傾向にあります。
Q5. アルバイトで生活費をまかなえますか?
多くの国で週20時間程度のアルバイトが認められていますが、学費までカバーするのは難しいのが現実です。アルバイト収入は生活費の補助と考えるのが現実的です。
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