留学中のアルバイトは生活費の足しになるだけでなく、異文化での社会経験や語学力アップにもつながります。しかし国によって留学生の就労ルールは大きく異なり、「週何時間まで働けるのか」「最低賃金はいくらか」「税金はどうなるのか」をしっかり把握していないと、最悪の場合ビザ取消しにつながることも。本記事では、日本人留学生に人気の5か国(オーストラリア、イギリス、ニュージーランド、シンガポール、マレーシア)を中心に、最新の就労時間制限・賃金相場・税制をデータとともに徹底解説します。
各国の留学生アルバイト許可時間
留学生が学業と両立できるよう、多くの国で学期中の労働時間に上限が設けられています。休暇中はフルタイム勤務が認められるケースが一般的ですが、シンガポールやマレーシアは例外的に厳しい制限があるため注意が必要です。
オーストラリア(48時間/2週間)
オーストラリアの学生ビザ(サブクラス500)で就学する留学生は、授業期間中は2週間あたり48時間までの就労が認められています。これは2023年7月の制度改定でそれまでの「40時間/2週間」から拡大されたもので、週平均24時間に相当します。大学や大学院の正式な休暇期間中は無制限で働くことが可能です。また、博士課程などのリサーチ系コースに在籍する学生には労働時間制限が適用されないケースもあります。
なお、コース開始前の就労は禁止されています。アルバイトを始める前に必ずビザ許可条件(Visa Condition 8105)を確認し、違反すればビザ取消しのリスクがあることを肝に銘じておきましょう。
イギリス(20時間/週)
イギリスの学生ビザ(Student Route)では、学位レベル(RQFレベル6以上)のコースに在籍する場合、学期中は週20時間まで就労が許可されます。大学院や学士課程がこれに該当します。一方、語学学校やファウンデーションコースなど学位レベル未満のプログラムでは週10時間に制限されるため注意が必要です。休暇期間中はいずれもフルタイム勤務が可能です。
2024年1月以降、留学生の家族帯同ルールが厳格化されましたが、本人の就労ルールに変更はありません。週20時間の上限を超過しないよう、勤務時間の管理を徹底することが重要です。
ニュージーランド(20時間/週)
ニュージーランドでは、学生ビザ保持者は多くの場合学期中は週20時間、長期休暇(クリスマスやサマーホリデーなど)中はフルタイムで働くことができます。ただし、語学学校など一部の短期コースではフルタイム就労が認められない場合があるため、自身のビザ条件(Visa Condition)を必ず確認してください。
最近は人手不足を背景に、ホスピタリティや小売業界を中心に留学生の採用が活発です。観光地のクイーンズタウンなどでは時給も高めに設定される傾向があります。
シンガポール(原則禁止、厳格な規制)
シンガポールは他の英語圏と大きく異なり、フルタイム留学生の就労は原則として認められていません。公立大学(国立シンガポール大学、南洋理工大学など)やポリテクニックに通う学生に限り、学期中の週16時間までのアルバイトが例外的に許可されますが、事前に大学を通じて労働許可(Work Pass Exemption)を取得する必要があります。私立機関に通う留学生は一切の就労が禁止されているため、資金計画は極めてシビアに立てなければなりません。
マレーシア(限定的な就労)
マレーシアで留学生がアルバイトをするには、教育機関が発行する許可レターと入国管理局の承認が必要です。就労が認められるのは学期休暇中のみで、週20時間・月7日以内という上限があり、勤務可能な業種もレストラン、ガソリンスタンド、ミニマーケットなどに限定されます。実質的に「隙間アルバイト」的な位置づけであり、生活費のかなりの部分をまかなうことは難しいと考えておきましょう。
国別最低賃金と留学生の給与相場
アルバイトで得られる収入を具体的にイメージするために、2024年時点の各国最低賃金と留学生によく見られる職種の時給相場をまとめました。実際の数値は為替や政策変更で変動するため、最新情報を必ず確認してください。
| 国 | 法定最低賃金(2024年基準) | 留学生に人気の職種と時給目安 |
|---|---|---|
| オーストラリア | AUD 23.23/時(全国一律) | カフェ・レストラン:AUD 24~30、小売:AUD 25~32(土日割増あり) |
| イギリス | £11.44/時(23歳以上 National Living Wage) | パブ・カフェ:£11.50~13、小売:£12~14(ロンドンは割高) |
| ニュージーランド | NZD 23.15/時(成人) | ホスピタリティ:NZD 23~27、農業ピッキング:NZD 25~30(出来高制も) |
| シンガポール | 法定最低賃金なし(業種別に変化) | 飲食店:SGD 8~12(許可取得済み学生) |
| マレーシア | RM 1,500/月(全国一律) | カフェ店員:RM 8~10/時(休暇中の許可取得者のみ) |
オーストラリアは週末や深夜の割増率(ペナルティレート)が法律で定められており、土日勤務で時給が1.5倍~2倍になることも。イギリスでは18~20歳の最低賃金が£8.60、21歳以上が£11.44と年齢で変わるため、自分の年齢を確認してください。ニュージーランドの農業・果樹園系は繁忙期に高時給が期待できますが、屋外労働で体力勝負です。シンガポールとマレーシアは非英語圏であるため、ローカル言語(中国語やマレー語)ができると時給交渉に有利になる場合もあります。
税金の基礎知識:留学生が知っておくべき税制

「留学生は税金がかからない」と思っている人もいますが、実際には収入が一定額を超えると所得課税の対象になります。非居住者として扱われるか居住者として扱われるかで税率や控除が変わるため、国ごとにルールを押さえましょう。
オーストラリア
留学生は通常「税務上の居住者」とみなされ、年収AUD 18,200までは非課税(2024年度)。それを超えると以下の累進課税が適用されます。
- AUD 18
よくある質問
Q1. 住まいはどうやって見つければいいですか?
大学の学生寮、民間のシェアハウス、ホームステイが主な選択肢です。最初の数ヶ月は学生寮やホームステイで生活基盤を整え、その後シェアハウスに移行する学生が多いです。
Q2. 銀行口座はどうやって開設しますか?
パスポート、学生ビザ、大学の入学許可書(CoE)があれば、多くの銀行で留学生用口座を開設できます。オンラインで事前申し込みができる銀行も増えています。
Q3. 海外留学保険は必要ですか?
はい、必須です。オーストラリアのOSHC(海外学生健康保険)のように、国が指定する保険への加入がビザの条件になっている場合もあります。保険なしではビザが下りないケースもあるため、必ず確認してください。
Q4. ホームシックやカルチャーショックへの対処法は?
多くの留学生が経験する自然な反応です。現地の日本人コミュニティに参加したり、大学のカウンセリングサービスを利用したりすることで、徐々に慣れていきます。最初の3ヶ月が一番大変ですが、必ず乗り越えられます。
Q5. スマホやネットはどうすればいいですか?
現地のSIMカードやeSIMを利用するのが一般的です。到着後すぐに空港や街中のキャリアショップで契約できます。日本で使っているスマホはSIMロック解除されていればそのまま使えます。
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